8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 4

  歌舞伎座ギャラリー  見学時間 午後1:30~2:30

過去に元禄文化の授業で作品名、作者名をあげ、

その要点を解説するだけの授業をおこなったとき、

居眠りし、私語をする生徒が続出した。

その後国立劇場で歌舞伎を鑑賞する機会があり、

その感動した場面をもとにして回り舞台(場面転換を時間短縮)や

隈取り(正義の味方は赤のメイク)、

豪華な衣装(江戸時代の庶民が憧れる)、

男が女役を演じるなど歌舞伎の主な特色を生徒に説明した。

また、庶民が芝居小屋で役者の演技を見て熱狂する様子を語った後、

歌舞伎の演目のなかの一部分を実際に演じる

(「白波五人男」の一つ『知らざあいってきかせやしょう・・・』

の名場面を動画サイトを利用して実演できるレベルになるまで練習)

などの臨場感を醸し出す工夫をしたところ、

居眠りする生徒はいなくなり、

興味をもって授業に参加してくれるようになった。

今回も歌舞伎の具体的なイメージを膨らませるために

この施設を見学した。

 

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       後ろに見える高層ビルの5Fに「歌舞伎座ギャラリー」

       がある。

   

 

 

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 5

8月21日(水)午前.5:30自宅発~午後9:40自宅着  

神戸⇒大阪⇒京都⇒名古屋 

神戸の巻

新幹線を利用して神戸、大阪、京都、名古屋と

それぞれの駅を途中下車しながら廻った。

最初の目的地は神戸である。

長い六甲トンネルを抜けて

新神戸駅のホームに降り立った時に、

まず駅の周辺を観察した。

 

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新神戸駅プラットフォーム 2020年7月撮影

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新神戸駅表玄関 2020年7月撮影

 

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新神戸駅高架下の渓谷 :駅から徒歩1分

 

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左 高架下渓谷の水面   右 布引の滝  2020年7月撮影

       新神戸駅から徒歩10分で布引の滝に行くことができる。
         日本名水百選、三大神滝の一つ
 

駅の裏側は予想以上に木々が茂り、緑が濃い。

表側は中央にコンクリートで護岸された川が海に向かって流れ、

ところどころ高層ビルが立ち並んでいることがわかった。

1階に降りて駅から一歩外に出たときにさらに驚いたことがある。

線路の高架下の先ほどの川の裏側はさらさらと流れる渓谷になっていた。

手ですくった水は冷たく、透明で「これぞ六甲山の名水。

今、人口150万人以上の大都市の駅のホーム下にいるのだけれど!」

この発見はまさに授業の導入部分で使えると思った。

駅からは最初にタクシーの運転手に案内してもらうことにした。

まず港の全景が見渡せるポートアイランドの展望台へ行った。

高層ビルが間隔を置いていくつか見え、

六甲の山並みと海岸との間の細長い土地に

人口が密集して市街地となっていることがよくわかる。

 

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       ポートアイランド展望台からの眺め    2019年8月撮影 

 

「六甲山の土を掘って平らにし、その土も埋め立て用に使って

このポートアイランドができました。」

「震災のとき長田地区の火災による被害が大きく報道されましたが、

実際は、建物の倒壊で圧死した人が圧倒的に多かったのは東灘区だったのです。

私は当時そこに住んでいました。」

地元に長年住むタクシーの運転手の説明は生活実感がにじみでていた。

その後は海岸通り経由で元町方面に向かい、

中華街として有名な南京街の手前で降ろしてもらった。

この周辺は三宮あたりまでかつて外国人居留地だったところで

 

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旧外国人居留地  エルメス神戸店 2020年7月撮影

 

今でもハイカラなムードが漂っている。

辛い味の四川料理の店で食事をした後、     ・・・続く

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南京街 2019年8月撮影

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 6

すぐそばの元町のアーケード商店街を歩いた。

神戸は洋菓子発祥の地として知られ、

東京の百貨店の食料品売り場にも

幾つかある老舗洋菓子の本店の前を通過し

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元町商店街 2019年8月撮影

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風月堂 2020年8月撮影

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ユーハイム  洋菓子店 2020年8月撮影

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モロゾフ 洋菓子店 2020年8月撮影 →三宮商店街

           モロゾフはバレンタインデー発祥の洋菓子店

             日本式バレンタインデー(義理チョコなど商業主義的)

             がいつのまにか全国に広まり年中行事の一つとなる

 

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JR元町駅  2020年8月撮影

                横浜にも元町があり目の前が中華街である。

 

1km以上も続く商店街の終点は元町駅に近い。

元町駅から三宮駅まで電車に乗った。

三宮駅から地下鉄で新神戸駅にもどった。

駅構内を観察して驚いたことがある。

エスカレーターに乗っている乗客が右側に並び、

左側が開いている。東京だと逆のはず。

この光景も写真に収めた。

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三ノ宮駅構内 2020年8月撮影

            右側に人が並び、左側が開いている

              東京は逆

 

新神戸駅から新幹線に乗り、新大阪駅で下車した。

ここから2時間かけてタクシーの運転手に市内を案内してもらった。

・・・続く

 

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 7

8月21日(水)午前.5:30自宅発~午後9:40自宅着  

神戸⇒大阪⇒京都⇒名古屋 

大阪の巻

 

今回の大阪訪問の主な目的は                 

①30年ぶりに大阪を訪れるがその変貌ぶりをこの目で確かめること           

②主要観光スポットを写真に収めしっかり見学、観察し、想像力を働かせること。

③タクシーの運転手の説明を聞くことの3点である。

 

 

見学地・コースは大阪城あべのハルカス四天王寺

道頓堀、中之島梅田スカイビルの順である。

「お盆は観光客で道が混んでたいへんだったのではないですか。」

「いや、道はふだんよりすいているくらいです。

観光客は私鉄や地下鉄を利用して移動する人が多いし・・・」

「大阪の街は一方通行の道が多いです、

ちょっと回り込んで道頓堀に行きますね。

地元の私たちからいわせると

なぜここが観光客に人気なのかわからないです。」

「大阪は水の都だったので 橋がつく地名が多いです。

中之島は運河が交わっているから

少しはそのことが実感できるかもしれません。

次はそこにしますね」

タクシー運転手のちょっとした生活者目線の地理の話が興味深い。

ほんのわずかな時間の見学だったが、

徳川時代に再興した大阪城の外濠は

江戸城のそれより水深が深く、幅も広く、

石垣は巨石が多く使われていることが実感できた。

 

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        大阪城のお濠と石垣  2019年8月撮影

          旧江戸城のお濠より深くそして幅が広いように感じる。

 

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大阪城天守閣   2019年8月撮影

 

 

四天王寺は高さ日本一の超高層ビルあべのハルカスのすぐ近くにあった。

 

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四天王寺  2019年8月撮影

 

 

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あべのハルカス 2019年8月撮影

この角度 位置からだと日本一の高さに見えない

 

なぜ法隆寺よりも古い聖徳太子が建てた寺が大阪にあるのか。

この頃からすでに神仏習合の影響があったのか

大きな鳥居も真正面に見える。

真新しいあべのハルカスとのコントラストとともに

何とも言えぬ不思議で謎めいた驚きを感じた。

 

次に道頓堀経由で中之島に立ち寄る。

 

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道頓堀 2019年8月撮影
行き来する人々がマスクをしていないのがなぜか不思議に思える


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中之島 2019年8月撮影

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中之島公会堂 2019年8月撮影

国指定重要文化財  集会施設

 

江戸時代に、淀川河口の水運が発達するこの地に

各地の特産物が山と積まれた船が幾千艘と行き交い、

全国の藩の蔵屋敷が集中し、

堂島では米市場が賑わっていた。

その光景がありありと目に浮かぶ。

ところがどのようにして中之島がその後

「天下の台所」大阪の大都市発展のシンボル的存在

になっていったのかもっとはっきりとした映像

(当時の人気商品は?大阪の商人はどのようにして利益をあげていたのかなど)

が頭に浮かんでくるように資料を読み込んでいかなければならないと思った。

 

 

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梅田スカイビル  2019年 8月撮影

 

最後に梅田のスカイビル前で降ろしてもらい、

そこから梅田駅まで歩いて地下鉄で新大阪にもどった。

日本の私鉄発達のルーツともいうべき梅田駅

ここもターミナル駅として

駅前がにぎわった昔の面影がないように感じる。

周辺は再開発で複合商業施設の高層ビルが立ち並ぶ

近未来都市風に変貌している。

「新幹線の新大阪駅前は繁華街がないが、

私鉄の梅田駅に行くと昔ながらの繁華街があり、

たこ焼きやお好み焼きの店がいくつもあり、にぎわっている。」

のネタが使えなくなるのか。

その繁華街も人波も

迷路のような地下街に舞台が移された感じがする。

しかし、去り行く昭和は大阪に限ったことではない。

 

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 8

8月21日(水)午前.5:30自宅発~午後9:40自宅着  

神戸⇒大阪⇒京都⇒名古屋 

京都・名古屋の巻

 

新幹線で新神戸・新大阪から京都へ移動するとき

車窓からの景色をみて、

神戸、大阪は超高層ビルが目立つようになったが

京都には高層ビルがないことを改めて実感する。

過去景観論争を巻き起こしたろうそくの形をした京都タワー(130m)

と京都駅の空中経路まである超近代的な駅ビル(60m)だけは例外である。

この駅ビルの中央階段の一角で休憩しているとき、

路面電車水力発電を日本で最初に取り入れた京都は、

古いものを大事にするだけでなく、

こうした新しいものを大胆に受け入れ、

創造し続ける懐の深い一面のある都市であることを忘れてはいけないと思った。

 

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京都駅ビル 中央階段 2019年8月

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京都駅ビル エスカレーター東京と        駅ビル屋上から 京都タワー 2019年8月撮影

同じ左側に並ぶ                 ガラス越しに撮影したので後ろの植栽が影のように映っ

                   てしまった。

修学旅行関係でいつもお世話になっているこの京都であるが

今回は祇園にある花見小路が最近観光公害で悩んでいる

という記事が気になっていた。

しかしそこに行ってしまうと名古屋城の見学時間が確保できない。

ここは割愛せざるをえなかった。

駅ビルや屋上から見える京都の街の景観を写真に収めてから

次の目的地、名古屋城へと向かった。

 

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名古屋城天守閣  2019年8月撮影

 

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 名古屋城金の鯱(しゃち)              石垣    2019年8月撮影

 

 

 

尾張名古屋は城でもつ」といわれる徳川家康の子義直(尾張徳川家)の居城、

金の鯱(金箔ではなく金板でつくられている)がシンボルでもある名古屋城

ここは何といっても近頃忠実に再現された本丸御殿の見学がメインである。

天守閣は工事中で見学中止。)

 

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本丸御殿入り口  2019年8月撮影

江戸城天守閣が再建されず、

本丸も二の丸も焼失してしまって当時のようすは想像するしかないが、

名古屋城は本丸御殿も天守閣もある。

しかしここを見学することによって江戸城がとてつもなく大きく、

豪華な城であったことがかなり細かいところまでリアルに想像できる。

天守閣を中心とする城郭建築や防御機能を間近にみられる

東京、名古屋、大阪はいずれも城下町から発展した大都市である。

実際に見学してみると

地理的視点(空間的)、歴史的視点(時間的)の両方から

都市の形成、発展を考えることがいかに大切なことであるかがわかってくる。

この御殿の隣の土産物売り場でガイドブック『名古屋城本丸御殿』を購入した。

 

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本丸御殿ガイドブック 2021年1月撮影

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本丸御殿ガイドブックより
 

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 9

タクシーの運転手が名古屋駅へ向かう途中

「名古屋は通過地点で

旅行客のほとんどは白川郷、高山方面や、伊勢神宮南紀へと向かうが、

名古屋で有名な観光地ははっきりいって名古屋城一つです。」

と説明してくれたことが強く印象に残った。

現在鉄筋コンクリート製の名古屋城天守閣が

本来の木造に改築されるという情報も耳に入ってきた。

中京(京都・大阪と東京の両方の影響を受ける。)

ともいわれる名古屋が今後名古屋城を中心にして

どのような魅力的な都市になっていくのか末永くその動向に注目していきたい。

 

8月22日(木)  見学時間 午前10:20~11:40 

東村山ふるさと歴史館

 

館内の展示物を見学した。

解説がわかりやすく、展示も見やすく工夫され、

地域の特色や変容のようすが手に取るようにわかる。

身近な地域の昔の様子を知るには

このような郷土資料館を訪れるのがベストである。

また村山絣「はたおり体験」のような昔の生活の疑似体験もでき、

郷土への関心と理解が深まる。

東村山市は江戸時代に入り、武蔵野の原野を切り開き、

玉川上水や分水の野火止用水沿いの新田開発をきっかけにして地域が発展していく。

その発展の様子が人々の生活を通してイメージ化できた。

授業の中で、早速生徒に個々の魅力を宣伝したい。

見学後、ガイドブックの見本本のなかで

授業の資料として使える部分をコピーさせてもらった。

 

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 東村山ふるさと歴史館パンフレット 2021年1月撮影

 

新学習指導要領では身近な地域の調査や観察を強調しているが、

地域調査の時間確保、準備、安全対策を考えると

実現させることはたいへんである。

それでも最低限、教師は自ら学区域や学校が所属する地域の主要箇所は

地形図を持ってまわるべきである。

私は今年の6月実施の職場体験のとき

事業所が東村山市内全域に散在していたので、

市内の様子を知るために

その中心部から比較的遠いところに点在する事業所をいくつか選び、

職場体験の当日、自転車に乗って挨拶まわりをおこなった。

 

その時に短い時間の野外観察ではあったが、

2万5千分の1の地形図を持参しながら

目的地へのルートファインデングと

公共施設(図書館、小中学校、交番、市役所など)の位置や

おおまかな土地利用を確認することができた。

多摩湖に近い地域は狭山丘陵の一角を切り開いて、

急坂の多い新興住宅街になっていた。

眺めも良く東村山市が東京のベッドタウンになっていることも実感できた。

 

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東村山市狭山丘陵の高台に造られた住宅街  2020年7月撮影

 

 

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八国山緑地  2020年7月撮影

 

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となりのトトロ』のモデルとなったところといわれる。

そういえば、お母さんが入院していた病院は『七国山病院』

村山駅から自転車に乗って数分で行けてしまう別天地

志村さんも子供時代このような豊かな自然との触れ合いが

あったんだろうなとふと思う。

 

東村山音頭にも歌われている「狭山茶所」の茶畑は

結局のところ見つからなかったが、

もう少し北東のほうにすすむと八国山緑地など豊かな自然があり、

わずかに里山の風景も残され、

こんもりとした森が見えてくる。

 

 

都心の方は平らな土地が比較的多いが、

この周辺の等高線の読み取りは変化に富んでいて面白かった。

 

地域の全体像がおおよそ把握できたところで、

これからは東村山市民の生活者の視点から

地域の課題(防災、高齢化の問題など)について探っていきたい。

特に身近な地域の学習においては

このように教師自らがある程度前

もって野外観察の体験、資料館の見学、調べ学習をしておかないと

生徒に対してどのような形で授業をすすめていったらよいか

が見えてこないことがよくわかる。

 

 

午後1:302:40   立川の大型書店で本を探す

  下記「中学生にすすめる社会科関係の本を探す」を参照。

 

 

8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 10

 

8月23日(金)  午前5:30自宅発~自宅着午後7:30  

熱海⇒横浜⇒川崎

熱海の巻

東京駅7:26分発こだま号で熱海駅8時11分到着。

自宅から東京駅まで1時間20分。

東京駅から熱海駅まで45分間。何という近さ! 

結局熱海には5時間ほど滞在した。

 

熱海見学の目的は       

  • MOA美術館を見学すること。
  • 熱海はすぐ近くまで山が迫っていてその山の部分にも光をあててみること。
  • 熱海の観光地は最近活気がもどってきたといわれる。その状況をみることの3点である。

 

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熱海駅  観光客が足湯に浸かっている 2019年8月撮影

 

山の部分に光をあてるとは実際に山の中を歩くに限る。

全国見渡してみると海岸のすぐ近くまで山が迫っている地域が多いから

ここからきっと得るものがあるはずである。

湯けむりの風情が漂う商店街を抜け、

次第に登り坂になる舗道を歩く。

途中歩いて驚いたことがある。

警察署、税務署、市役所、図書館が海岸沿いではなく、

すべて山の中腹にあること。

なぜなのだろう。これは授業で使えそうだ。

来宮神社付近を通過した頃から、雨が急に降りはじめ、

やがて横殴りになってきた。熱海梅園まで歩く予定だったが、

こうなっては海岸に向かってひたすら降りるしかなかった。

 

20年程前、職員旅行で訪れたときは廃業する旅館がちらほら目立っていた。

今は、海岸通りのホテルは建物が新しく改装され、

新築のホテルもいくつかあり、

 

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熱海海岸通りのホテル街   上下 2019年8月撮影

 

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遊歩道や、ビーチ関係の観光施設もととのえられ、

周辺の景観も見違えるほど良くなっている。

お宮の松の石碑あたりから道路を横断して、

急な百段以上はある階段を上がりきったところから

 

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熱海駅につながる階段 2009年8月撮影

 

商店街につながる道路が見えてくる。

その商店街を抜けたすぐ先が熱海駅だ。

熱海駅が山の中腹を切り開いて

なんとか平地を確保してできた駅であり、

熱海全体が温泉保養都市であることも

こうして実際に歩いてみると本当によく実感できる。

この道路の突き当りに蒸し洋菓子の専門店があり、

長い行列ができていた。

 

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熱海プリン 行列

食べてみたところ濃厚でマイルドな味わいが

口の中に広がるどうりで行列ができるわけだ

 

 

商店街につながる道路が見えてくる。

その商店街を抜けたすぐ先が熱海駅だ。

熱海駅が山の中腹を切り開いて

なんとか平地を確保してできた駅であり、

熱海全体が温泉保養都市であることも

こうして実際に歩いてみると本当によく実感できる。

この道路の突き当りに蒸し洋菓子の専門店があり、

長い行列ができていた。

 

今日は金曜日であるが、

行列ができるほど街全体もにぎわってきたというがことだ。

なぜこんなに活気づいてきたのか知りたくなり

近くの茶店に入った。

地元の店員にその理由を聞いてみた。

「安く泊まれる宿泊施設が増えてきたから、

素泊まりで外に出て美味しい店を探して食べられるようになったのです。」

と答えてくれた。

そのあと煎茶を購入した。

(この静岡産の煎茶と狭山産の玉露茶を

10月の授業で各クラス全員に香りを嗅いでもらい玉露茶はどちらかを当てさせた。)

今度機会があれば市の観光推進室や宿泊施設を訪れ、

熱海の夏の風物詩となっている花火大会のプロモーション効果などについても

聞き取りをしたいと思った。    ・・・続く