中学校社会科の醍醐味

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体験的社会科研修のすすめ

・・・一斉授業が輝く
   生活者の視点から生きた知識を創る  

 

以下は私が社会科教員退職の前に書いた

実践報告書です。ぜひお読みください。

 

はじめに

私は本年、令和2年3月31日65歳をもって、

40数年間の社会科教師としての教員生活にピリオドを打った。

特に最後の約10年間は今振り返ってみると

私自身にとって劇的な展開があった。

私が三鷹市内のある公立中学校に勤務していたとき(54歳)、

春先に高血圧症が悪化して結局、

運動系の部活指導を断念することにした。

その結果土日や月曜日から金曜日までの

放課後の時間が

社会科の教材研究の時間にあてることができた。

その当時、2学年を受け持っていた私は

その年の10月実施の都内遠足の担当となり、

東京の名所を下見することになった。

東京には京都ほどの価値ある史跡や文化遺産は、

あまり残っていないのではないかと思い込んでいた私は、

皇居(旧江戸城や浅草を中心に

 

 

 

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江戸城天守閣台座 2009年10月撮影

明暦の大火(1657) で天守閣が焼失以後再建されていない

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北詰橋門付近の石垣 2009年10月撮影

江戸城の中でも圧倒的スケールで迫ってくる石垣

 

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江戸城桜田濠  2009年10月撮影

江戸城中では一番美しいとされる桜田

歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれた名景

 

 

いくつかの見学スポットを廻ったあとに、

 築地を訪れた。

この時の貴重な体験が、面白くためになる授業内容とは

「生活者の視点から生きた知識」を創ることにある

という発見に結び付いた。  ・・・続く