8月19日~23日までの5日間の夏休みの体験的社会科研修日記 3

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8月20日(火) 見学時間 午前9:30~12:10 江戸東京博物館

 

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江戸東京博物館 2009年8月撮影

江戸東京博物館では『常設展示総合図録』と『模型で見る江戸東京』

の2冊を購入した。

 

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江戸東京博物館ガイド 2009年8月撮影



これらのガイドブックは実物模型の写真が多く取り入れてあり、

江戸庶民の衣食住の生活、娯楽など当時の生活の様子が

直接伝わってくるので授業に使える資料が満載だ。

今回はボランティアガイドに館内を案内してもらう。

ガイドは専門用語をほとんど使わずわかりやすく説明してくれた。

 「江戸時代、明暦の大火のあと、

その瓦礫で海を埋め立てて新しい土地がつくられました。

それが築地です。

魚市場は日本橋から築地へと関東大震災後移転しました。」

という説明が印象に残っている。

授業の際の説明がどうすればわかりやすく生徒に伝わるかとても参考になった。

 

新学習指導要領では近世・近現代が重要視されている。

授業内容が複雑化し、公民的分野の政治、経済の比較的難しい知識も

必要とするこの時代を

どういう流れで授業をすすめていったら良いか迷っているとき、

江戸・東京の庶民のくらしを中心に生活者の視点から

実物、模型展示、写真を多く取り入れ紹介し、

立体的にその時代の特色を浮かび上がらせた

江戸ゾーン、東京ゾーンを

見学することにより近世・近現代の全体像を

イメージ化(時代を大観する)

することができることは実にありがたい。

 

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 江戸時代 両国橋のたもと 水菓子売り

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戦時下の下町木造家屋復元:上下写真とも江戸東京博物館ガイドより

この博物館にはこのような当時の生活のようすを伝える

実物模型やジオラマがたくさんあり、タイムスリップ

したような気分になれる。


 

また、このような見学は、

単元計画の作成や授業を構想するときにたいへん役立つ。

今回は立ち寄れなかったが

この博物館は7階に図書館、資料閲覧室があり

近世・近現代の江戸東京に関する豊富な資料が整理され、

授業に使える資料を探すのもそれほど手間がかからない。

必要な分はコピーサービスを利用して手に入れることができる。

自分で実際に現地を訪れて、最新の資料を入手し、

それらが生徒にとって有効な資料であるかどうかも現地で、

現場感覚で判断することが何よりも大切なことだと思う。

生徒に対しては休みの日を利用して

こうした博物館や美術館

(中学生入館料無料のところが多い)を訪れ、

直接自分の目で確かめ、

本物の価値にふれる素晴らしさを体験してほしいと呼びかけたい。